前回の話

「恥ずかしいよ……ねぇ、どうしてもするの? しなきゃダメ?」
 さゆりが、お尻を突き出しながら四つん這いになっている。鬼塚は、シリンダー型の注射器みたいなものを手にしていて、さゆりに浣腸をしようとしている。さゆりがしたことのないこと……アナルセックスをするために、中を綺麗にしようとしている。
「したことないことするんだろ? ほら、もっとお尻突き出してごらん」
 鬼塚は、優しい口調で言う。
「う、うん。奥さんともしたことない?」
「ないよ。嫁とアナルセックスなんて、普通はしないよ」
「じゃあ、誰としたの?」
「そ、それは……セフレとか」
「今もいるの?」
「いないよ。今は一人もいない」
「ホントに? 私は? セフレでしょ?」
「違うよ! さゆりは、恋人だよ。一番大切な人だよ」
 そんな会話を続ける二人。でも、やろうとしていることは酷いものだ。
「フフ、嬉しい。私もだよ。愛してる」
 さゆりは、幸せそうに言いながらお尻を突き出す。結局、受け入れてしまっている。不倫のセックスは、とかくハードなプレイになりがちなんだと思う。嫁や旦那とはしないプレイをすることで、より盛り上がるのだと思う。
 さゆりは、鬼塚に対してどんな感情を持っているのだろう? 枕営業? セックスのことだけなら、ルカとのセックスの方がより気持ち良さそうだった。本気で惚れてしまっているのだろうか? もう、さゆりの気持ちがまったく理解できない。同じく、鬼塚の気持ちもわからない。不倫相手やセフレには、聞き心地の良いことを言いがちだと思うが、本気になっているように見える。

「うぅ、あぁ、入ってくる……」
 さゆりは、不安そうな声を漏らす。鬼塚は、慣れた手つきでシリンダーを押し込んでいき、浣腸液をさゆりの腸内に送り込んでいく。
「も、もう出ちゃいそう」
 さゆりは、余裕のない声を漏らす。でも、鬼塚は二本目を準備する。かなり大きな浣腸器なので、すでに結構な量が注ぎ込まれているはずだ。それでも彼は二本目を準備すると、さゆりに浣腸を始める。
「ヒィ、うぅ、あぁ、出ちゃう……出ちゃうよぉ」
 さゆりは、余裕のない声を漏らす。さゆりは、鬼塚といるときは少女のような感じになる。いくら若く見えるとはいえ、さゆりももう40歳だ。鬼塚に対する態度は、可愛らしいとも思うが、少し痛々しいような気もする。

「ほら、もう一本入れるから」
 鬼塚は、淡々と次の浣腸を準備する。
「も、もう無理だよ……出ちゃう……」
 まったく余裕のない声を出すさゆり。でも、鬼塚はそのまま浣腸を継続する。
「出る……出ちゃう……」
 さゆりは、泣きそうな顔だ。すると、
「じゃあ、お風呂に行くよ」
「え? トイレじゃなくて?」
「出すとこ見せて」
「無理っ! そんなの無理だよ!」
 さゆりが泣き顔で叫ぶ。でも、鬼塚はさゆりの手を引っ張って浴室の方に移動を始めた。さゆりは、苦しそうにヨタヨタと歩きながらついて行く。そして、画面からは二人が消えた。浴室で何をしているのかは想像がつく。見たいとは思わないが、さゆりがそんなことまでされていることに、強い嫉妬心が湧き上がる。
 さゆりは、身も心も彼に夢中になってしまっているみたいだ。俺がこんな身体になったばかりに、今の状況を招いてしまった。後悔しても仕切れないが、さゆりのしていることも完全に裏切りだと思う。それなのに、俺はまだ興奮しているし、全てを見てみたいと思ってしまっている。

 そして、しばらくして二人が戻ってきた。さゆりは、恥ずかしそうな顔をしていて、少し元気もなくなったように見える。
「どうしたの? まだ恥ずかしいの?」
「う、うん。だって、あんなに……恥ずかしいよ……」
 さゆりは、顔が真っ赤だ。浴室で何があったのかは想像するしかないが、一番恥ずかしい姿をさらしてしまったのだと思う。
「溜まってたの? たくさん出たね」
 からかうように言う彼。
「バカッ、ヘンタイ!」
 さゆりは、耳まで真っ赤だ。そして、二人は抱き合いながらキスを始めた。感情のこもったキス……愛し合う二人としか思えないようなキスだ。もう、絶望感で脚が震えてしまう。

「じゃあ、四つん這いになって」
 鬼塚の指示で、さゆりが四つん這いになる。すると、鬼塚はローションをさゆりのアナルに塗り始めた。恥ずかしそうにしているが、無抵抗のさゆり。鬼塚は、指をアナルに挿入していく。
「うぅ……あぁ、恥ずかしい……」
「痛くない?」
「う、うん。痛くはない……でも、何か出ちゃいそう」
 さゆりは、違和感を感じているみたいだ。
「大丈夫。さっき全部出したでしょ? 空っぽだよ」
 鬼塚は、そんなことを言いながら淡々とさゆりのアナルをほぐしていく。別に、俺はアナルセックスをしたいとは思わない。でも、さゆりがこんな姿まで晒していることに、強い嫉妬を感じてしまう。
「指、増やすよ」
 そんなことを言いながら、さらに指を挿入していく彼。
「うぅ、あぁ、出ちゃいそう……本当に、大丈夫?」
 さゆりは、かなり不安そうだ。
「大丈夫。それに、出しちゃっても大丈夫だよ。もう、今さら恥ずかしくないでしょ?」
 鬼塚は、淡々とほぐしていく。

 結構長い時間ほぐしたあと、
「じゃあ、そろそろ行くよ。仰向けになって、両脚抱えてごらん」
 と、鬼塚は興奮した口調で指示をする。さゆりは、やっぱり恥ずかしそうに仰向けになると、両脚を拡げて自分で抱えるようにした。挿入を待つようなはしたない姿……本当に恥ずかしそうな態度だ。
「リラックスして」
 鬼塚は、そんなことを言いながらペニスをアナルに押しつける。
「愛してる」
 さゆりは、はしたない姿のまま愛の言葉をささやく。鬼塚も、愛していると言いながら腰を押し込んでいく。
「うぅ……あぁ、入ってくる……」
 さゆりは、不安そうな声だ。でも、喜びを感じているような表情も垣間見える。
「痛い?」
「平気……ゆっくり……」
 さゆりの初めてを奪われてしまった。こんな映像を見ているのに、さゆりのことを止めることもせずにオナニーを続けてしまう。もう、俺も元には戻れないのだと思う。

「入ったよ。全部入った」
 鬼塚は、感動しているような声だ。人妻を寝取ってアナルのバージンまで奪う……男としては最高の気分だと思う。
「嬉しい……愛してる。ねぇ、中に出して。鬼塚さんのザーメンで、マーキングして」
 さゆりは、そんなことを言う。鬼塚は、嬉しそうに腰を動かし始めた。
「うっ、うっ、んっ、うぅっ」
 さゆりは、うめくような声をあげる。さすがに気持ち良さそうな声ではないが、痛みを感じているようでもない。さゆりは、鬼塚にしがみつくように抱きつく。二人は、キスを始めた。アナルセックスをしながら、感情のこもったキスをする二人。さゆりのことを、完全に奪われたような気持ちだ。

「大丈夫?」
 鬼塚は、腰を動かしながらも心配そうだ。
「平気。気持ちいいよ……鬼塚さんの、子宮まで響いてくる……」
 さゆりは、気持ち良さそうな声を出している。明らかに、快感を感じ始めているようだ。
「俺も気持ちいいよ。すごく締まってる。愛してるよ。全部俺がマーキングするから。アナルも子宮の中も、全部俺ので満たすから」
 鬼塚は、感情を込めて言う。まるで、交際を始めたばかりの学生のようなことを言っている。二人とも、分別もあるいい大人のはずなのに、恋は盲目のような状態だ。
「嬉しい。いっぱい出して。愛してる」
 さゆりも、何の抵抗感もなく愛していると繰り返している。そんなさゆりを見ながら、俺はまだオナニーをしてしまっているし、興奮がさらに高まってしまう。

 鬼塚は、激しく腰を動かし始めた。さゆりが痛みを感じていないことで、行けると判断したみたいだ。さゆりは、あえぎ声をあげている。もう、普通のセックスをしているような感じ方だ。
「気持ちいい。もっと強くしてっ。おチンポ子宮に響くのっ!」
 さゆりは、本当に気持ちよさそうだ。初めてのアナルセックスなのに、すっかり感じてしまっている。アナルセックスの刺激だけではなく、彼の巨根のせいで子宮まで刺激されているみたいだ。
「あぁ、イク、出すよ。中に出すから」
 鬼塚は、うめくように射精を始めた。
「うぅ~~っ」
 さゆりは、歯を食いしばるような顔でうめく。気持ち良さそうで幸せそうな顔だ。鬼塚は、射精を続けながらキスをする。さゆりも、嬉しそうに舌を絡めて感情のこもったキスをしている。

「さゆりの初めて、もっと欲しいな」
「え? どんなこと?」
「外でしたことある?」
「ないよ。そんなのしたことない」
 二人は、楽しそうに会話を続けていく。さゆりのことをどんどん侵食されているようで、怖くなってしまう。それなのに、俺は二人のイチャついている姿を見ながら、オナニーを続けてしまう。

【続きは出典元から】

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