前回の話

 もしかしたらと思っていた事が、現実になってしまっている。亜衣は、見るからにチャラそうな男性のペニスをくわえ、発情したような目で彼を見つめている。すでにアイマスクは外してあり、素顔が丸見えだ。見慣れた亜衣の顔……でも、僕には見せた事のないような媚びた牝の顔をしている。
「あんなに大勢に見られながらイクのって、どんな気分なんだよ?」
 男性は、そんな事を聞いている。亜衣が焦れて早く入れて欲しいと言っても、すぐには挿入しないようだ。髪が長めで、金髪に近いような茶髪だ。でも、よく見ると、今どきのオシャレな髪型だと思う。なんとなく、ホストなのかな? と思うような風貌だ。亜衣とは、どんな接点で知り合ったのだろう? どちらかというと陰キャに近い亜衣とは、接点がないように感じる。


「恥ずかしかったよ……でも、気持ち良すぎて、拓也としてるときよりも感じちゃった」
 亜衣は、おどけたように言う。二人の親密さが伝わってくるようで、息苦しくなってしまう。
「なんだよそれ。じゃあ、チンポ入れてやらないぞ」
 拓也は、ムキになったように言う。
「ダメ。入れて。拓也のおチンポ欲しくて、オマンコキュンキュンしてるんだから。早く生ハメして」
 亜衣は、卑猥な言葉を口にし続ける。こんな言葉を口にする女性ではないはずだ。清楚で真面目なタイプの亜衣が、こんなに下品な言葉を口にするなんて違和感しかない。

「もっと口でしてよ。亜衣、メチャクチャ上手になったよな」
 拓也は、そそり立ったペニスを弄ぶように触りながら言う。握った手から、大きくはみ出たペニス……亜衣が使ったディルドよりも大きく見える。亜衣は、イジワルと言いながらもフェラチオを始めた。発情したままの顔で、彼のペニスに舌を絡ませている。
「なぁ、もっと配信増やせないの? ファンも喜ぶんじゃね?」
「そんな時間ないよ。それに、ファンもこれ以上増えたら怖いし……」
「なんで怖いんだよ。亜衣の魅力って事だろ? もう少し過激な事もしてあげた方が良いんじゃないの?」
「そんな事ないよ。私なんて、全然だよ。それに、私のファンの人って、あんまり過激なのは求めてないと思うし……」
 二人の考えは、微妙に食い違っているみたいだ。たぶん、拓也の方はもっと収益をあげたいのだと思う。
「でも、エロい事すると投げ銭すごいじゃん。もっとネコちゃんのために頑張ってよ」
「う、うん。今って、どれくらい集められてるの?」
「え? ご、五十万くらいかな。俺のホストの稼ぎも入れたら、100万くらいは……」
「そんなに⁉ 哲也、優しいね。じゃあ、もう少しだけ頑張るね」
 亜衣は、そんなことを言いながらフェラチオを続けている。どう考えても、騙されている。この拓也という男性が、保護猫活動なんてしているわけがない。明らかに動揺していたし、目が泳いでいるような感じだった。
 でも、やっと理解できた。亜衣は、収益を管理していない。たぶん、拓也のアカウントに収益が入っているのだと思う。亜衣は、あくまで演者としての立場のようだ。でも、あれだけの投げ銭をされていて、50万しか入ってこないと言う事はないと思う。そのあたりも含めて、亜衣は騙されているのだと思う。

 ただ、そのあたりの事は亜衣は被害者とも言えるが、拓也とのセックスは明らかに不倫行為だ。配信していないところで、こんな風にセックスをしている……どう考えても裏切り行為だ。亜衣は、頭の良い女性だと思っていた。こんなホストに騙され、セックスまでするような女性だとは思っていなかった。
「ねぇ、もう我慢できない……ハメちゃうね」
 亜衣は、そう言って彼にまたがり始めた。コンドームもつけられていないペニスを、あっさりと挿入してしまっている。
「うぅっ、あぁ、気持ちいい。拓也、おチンポ固いよ。気持ちいいの」
 亜衣は恥ずかしそうに言いながらも、腰を動かし始めた。亜衣が、他の男とセックスをしている……僕は、悪夢の中に迷い込んだ気持ちだ。でも、不思議なほど怒りは感じていない。ショックは受けているが、裏切られた怒りの感情がほとんどない。
 僕は、亜衣が他の男とセックスする姿に、興奮してしまっている。信じられないくらいに興奮している……。

「あのオモチャと、どっちが気持ちいい?」
 哲也は、得意気に聞く。セックスに対する絶対的な自信があるみたいだ。
「こっち。拓也のおチンポ」
 亜衣は、気持ち良さそうに言いながら、彼にキスをした。亜衣の方からキスをして、積極的に舌を絡めている。頭を殴られたような衝撃を感じてしまった。男にフェラチオをしているのを見たときよりも、遙かに強い衝撃だ。泣きそうな気持ちのまま、亜衣のキスを見続ける。やっぱり、怒りは感じていない。こんな姿を見せつけられているのに、不思議なほど怒りは感じない。でも、僕は完全に勃起してしまっている。自分でも、こんな性癖があった事に驚いている。亜衣が浮気しているのを見ているのに、興奮する要素なんてないはずだ。

「ねぇ、気持ちいい? 私が一番?」
 亜衣は、独占欲を発揮しているような態度だ。ホストなんて、沢山の女性と関係を持っているはずだ。
「もちろん。亜衣が一番だよ。一番気持ちいい。他のヤリマンとは、全然違う。オマンコメチャクチャ締まってるよ」
 拓也は、いかにもホストらしい言動を続ける。でも、こんな見え透いた言葉にも、亜衣は本当に嬉しそうな笑顔を見せる。
「ホントに? 嬉しい。ねぇ、もっと気持ち良くなって。亜衣のオマンコで、気持ち良くなって」
 亜衣は、そう言って腰を動かし続ける。その腰の動きも、僕には見せた事のない動きだ。腰をこすりつけるように、グラインドさせるように動かしている。亜衣がこんな動きをしている事が、まったく信じられない。
「気持ちいいっ。あぁ、ダメぇ、イキそう。拓也、イッても良い?」
 狂ったように腰を動かしながら、媚びた声で聞く彼女。まだ悪夢の中というか、遠い世界の話みたいだ。現実感がないAIかなにかで生成された映像みたいに感じてしまう。
「そんなに気持ちいい?」
「気持ちいいっ! 拓也のおチンポ、一番気持ちいいっ」
「オモチャより?」
「気持ちいいっ!」
「じゃあ、旦那より?」
「うぅ、うん。気持ちいい……」
 亜衣は、答えづらそうに答える。酷い事を言われているのに、僕はやっぱりまだ興奮したままだ。怒りの感情を、どこかに置き忘れてしまったのだろうか? それとも、まだ現実として受け止められていない? 亜衣の酷い言葉に、さらに興奮してしまっている。

「じゃあ、旦那より気持ちいいおチンポでイクって言ってみな」
 拓也は、楽しそうに言う。
「うぅ……まさくんのおチンポより気持ちいいおチンポでイクっ。イクっ、うぅっっ! オマンコイクっ!」
 亜衣は、さらに激しく腰を動かしながら果てた。のけ反るようになりながら、身体をガクガク震わせている。そして、彼にしがみつくようになりながらキスをする。絡み合う舌……感情のこもったキスにしか見えない。
「ねぇ、好き? 亜衣の事、好き?」
 亜衣は、恋する女の子の顔になっている。28歳の亜衣が、すっかりと少女のような気持ちに戻ってしまっているみたいだ。
「愛してるよ。決まってるだろ。亜衣は、客の女とは違うよ。俺の物だ」
 拓也は、ホストのテンプレートのような事を言っている。こんな見え透いた言葉なのに、亜衣は信じられないくらいに良い笑顔になっている。ホストに騙される女なんて、頭の悪い女なんだろうなと思っていた。亜衣は、僕より頭が良いと思う。回転も速いし、知識もある。そんな亜衣でも、恋愛に狂ってしまうのだろうか? その結果、配信でオナニー姿まで晒してしまうようになるのだろうか? 僕は、不安と恐怖を感じているのに、股間をまさぐり始めてしまった。どうしても、突き抜けるような興奮が収まらない。
「嬉しい……愛してる。拓也、今日も中に出して。亜衣のオマンコ、拓也の精液で満たして」
 亜衣は、そんなことを言いながら腰を動かし続けている。もう、完全に色恋に狂ってしまっている。妊娠しないのだろうか? そんな不安もよぎる。でも、亜衣はかまわずに腰を動かし続けているし、濃厚なキスを繰り返している。

「平気な日だっけ?」
 拓也は、少しは理性が残っているようだ。と言うよりも、面倒は避けたいという気持ちなのだと思う。
「うん。大丈夫な日だよ」
 亜衣は、躊躇なく答える。
「この前も大丈夫って言ってなかったっけ?」
 少し不安そうな彼。
「そうだっけ? でも、大丈夫だよ。安心してオマンコの中に出してね」
 亜衣は、そう言ってキスをした。拓也は、明らかに動揺している。本当に大丈夫なんだろうか? そんな不安を感じている表情だ。それに引き替え、亜衣はさらに激しく腰を動かしている。もう、中に出される事だけを考えているような動きだ。

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