前回の話

 美久の動画は、かなりの人気になっていた。電子書籍の写真集が売れただけでも驚いていたのに、こんなにも会員登録されている事がいまだに信じられない。
 結局、3ヶ月目の今は200万円を超えている。俺が普通に働いていたら得られないような金額だ。正直、金銭感覚がバグりそうになってしまう。ただ、美久は謙虚というか、金遣いが変わったりする事もなく、
「すぐに飽きられるよ。税金の事もあるでしょ? ちゃんと貯めておかないとね」
 と、言うばかりだ。真面目なところが彼女の魅力だと思う。でも、その真面目さが、暴走しかかっているのも事実だ。会員登録してくれている人達の期待に応えないといけない……そんな気持ちが強く、次はどんな事をしようかと真剣に考え込んでいる。


「太もも、もっと太くした方が良いのかな? でも、太ったらダメだよね? ジム通ってみようかな」
 美久は、すぐにジムに通い始めた。真面目としか言えない性格だ。秋典と3人で打ち合わせをしているとき、彼も熱を込めて提案をしてくる。彼曰く、太るのではなく太ももを筋肉で太くするのが良いという話だ。
「でも、それだとゴツくなっちゃうんじゃない?」
 美久の疑問に、秋典はお気に入りの写真を見せて力説する。その写真は、海外のコスプレイヤーの物で、脚の太さで有名な対戦格闘ゲームのキャラの物だ。筋肉で太い脚……太すぎる脚だ。でも、不思議な魅力を感じる。そして、他の写真も見せてくる。女子の競輪選手の写真だ。それも、正直奇形と言えるくらいに脚だけ太い。でも、可愛らしい笑顔とのギャップが、妙にエロい。

「すごい……でも、秋典さんが喜ぶ事なら、会員の人も喜ぶよね? やってみる」
 美久は、ガチの筋トレをする事になった。驚いた事に、秋典はパーソナルトレーナーの資格を持っていた。筋トレにハマって、そんな事になったみたいだ。
「秋典さんって、ムキムキなの?」
 不思議そうに聞く美久。秋典は、マッチョという感じはあまりない。スタイルが良いとは思うが、筋肉の影はあまりない気がする。すると、
「まぁ、それなりに」
 と、言いながら服を脱ぎ始めた。あっという間にパンツ一枚になると、彫刻のような身体があらわになった。秋典は、脂肪が極端に少ないせいで細く見えていただけだった。
「すご~い。彫刻みたいだね!」
 美久は、驚きながら彼の大胸筋や二頭筋をベタベタ触っている。すでに何度も二人きりで撮影をしているせいか、距離感が近い。考えてみれば、秋典は美久のヘアまで剃っている。すべてみられているという事だ……。そんな美久の態度に、嫉妬心が燃え上がる。
「美久ちゃんも、太ももはガチで鍛えよう。俺に任せて」
 力強く言う彼。でも、俺は彼の股間を見ている。筋トレしている人あるあるかもしれないが、彼のパンツはビキニみたいな感じだ。そして、その股間はもっこりしてしまっている。勃起していると言うほどではないが、少し大きくなりかかっているように見える。その大きさは、タオルでも入れているのかな? と思うくらいだ。

「じゃあ、いつからする?」
 美久が質問すると、
「今日から。撮影もしよう。筋トレしてる動画、きっと喜ばれるよ」
 と、秋典は力強く言った。美久は、戸惑いながらも、
「じゃあ、準備するね。しょう君、行ってくるね」
 と、素直に準備を始めた。秋典と二人になると、
「美久ちゃん、もっと人気出ると思うぞ。これくらい鍛えたら、メチャバズると思う」
 さっきの競輪選手の写真を見せながら言う彼。俺は、そんな感じの女性が好きなのかと聞いた。正直、明らかに太すぎる脚だ。たぶん、ウェストであわせると、デニムもパンツも脚が入らないと思う。
「もちろん。美久ちゃんの今の脚も好きだけど、もっと太くなったらヤバいかも」
 秋典は力説している。ヤバいって? と聞くと、
「二人きりになったら、襲っちゃうかも。こんな太ももしてる子がいたら、理性飛ぶ」
 と、真面目な顔で言った。俺は、ストレートに聞いた。美久とそういう事になる可能性を。
「そ、それは……あると思う。美久ちゃん、撮影の度にメチャクチャ興奮してるし、俺の股間ばっかり見てるから」
 秋典は、当然言いづらそうだ。でも、俺も正直に気持ちを打ち明けた。美久が他の男たちのおかずになっている事に興奮するという事と、秋典とセックスする姿を想像して激しく興奮してしまう事を。

「マジか……寝取られ好きなんだな。でも、さすがにオマエの嫁さんに手は出さないよ」
 秋典は、そんな風に答えながら服を着ていく。でも、その股間はさっきよりも大きく盛り上がっているように見える。鍛えられた身体に、大きなペニス……俺は、劣等感を刺激されてしまっている。少しして、美久が戻ってきた。美久は、ショートパンツ姿だ。太ももが強調されているような姿になり、俺は勃起してしまった。
 最近、美久の写真や動画ばかり見ているせいで、太ももフェチになってしまった。街を歩く女性の事も、以前は胸を見る事が多かったが、今は脚を見てしまう。
「メチャ似合ってる。美久ちゃん、エロすぎるよ」
 秋典は、性的な目で見ている事を隠そうともしない。そして、彼の股間はズボンを穿いていてもわかるほど盛り上がっている。
「ありがとう。秋典さんが喜びそうだなって思って買ったんだ」
 美久は、笑顔で言う。でも、その言葉に俺の嫉妬心はさらに燃える。でも、不思議なほど興奮してしまう。美久の太ももは、見れば見るほど太目だ。明らかに太いと思う。もちろん、競輪女子ほどではないが、それでも普通の女の子よりは明らかに太い。
 これを、さらに太くする? バランスがおかしくならないだろうか? 競輪女子は、バランスだけを見ると明らかにおかしい。オシャレをする幅が狭まりそうだ。
「マジで? メチャ嬉しいよ。だったら、服プレゼントするよ。俺の好みのヤツ、着てよ!」
 秋典は、テンションが高い。
「え? 悪いよ、そんなの」
「いいからいいから。それに、それ着て動画撮影したら、ファンも喜ぶと思うよ」
 秋典は、楽しそうに提案している。
「じゃあ、お願いしちゃおっかな。しょう君、買い物も行って良い?」
 こんな風に聞かれたら、ダメとも言えない。それは、まるでデートだ。嫉妬心と心配で胸が苦しい。でも、俺は平気なフリをして良いよと答えた。

「じゃあ、行ってくるね」
 美久は、笑顔で出かけていった。そして、モヤモヤしたまま美久の帰りを待つ時間が始まった。でも、買い物にも行くと言っていた美久は、3時間もしないウチに帰ってきた。でも、明らかに様子がおかしい。生まれたての子羊のようなおぼつかない足取りになっている。
「久しぶりにスクワットしたから、脚ガクガクになっちゃった」
 歩くのも辛そうだ。秋典は動画編集があるので、タクシーで一人で帰ってきたようだ。
「ちょっと休むね。眠い……」
 よほどハードな筋トレだったようで、疲労困憊だ。横になると、すぐに寝てしまった。寝ている彼女の脚を見ると、気のせいかすでに太くなっているように感じてしまった。それにしても、セクシーな太ももだ。思わず触りたくなってしまったが、さすがに堪えた。買い物デートをしなかった事に、ホッとするような気持ちが湧く。でも、同時に、ガッカリするような気持ちも感じている。俺は、やっぱり寝取られ性癖が強いと思う……。

 やる事もないので、美久のサイトを見た。すると、すでに動画はアップされていた。サムネイルは、タイツを穿いた美久のお尻のアップだ。ピタピタでお尻の形が丸わかりみたいになっている、最近よく見るタイプのトレーニングウェアだ。でも、いくらなんでもお尻の形が出すぎていると思う。生地が薄いのだろうか?
 再生を始めると、バーベルのバーだけを担いだ美久がスクワットをしている。カメラは、後ろからのアングルだ。そして、秋典の指導する声が響く。フォームにかなりこだわりがあるようで、お尻を突き出すような姿勢だ。そんな姿で薄手のタイツを穿いているので、卑猥さを感じるような映像になってしまっている。

「んっ、うぅっ」
 美久の声が響く。うめいているような声で、しっかりと力を入れているみたいだ。でも、セクシーさを感じるようなウェアのせいで、なんとも悩ましい声に聞こえてしまう。美久は、黙々とスクワットを続けている。かなり深いところまで腰を落とすので、お尻がより強調されている。
 そして、やっぱり太ももがセクシーだと感じる。タイツで隠れているが、それでも太さは伝わってくる。カメラアングルは少しあざといが、それでも真面目なトレーニング動画だ。それでも、結構な視聴数が記録されている。まだ公開されてさほど経っていないのに、注目度は高いみたいだ。

 ウェイトを追加してのスクワットが続く。秋典が熱心に指導し、補助なんかもしている。限界を超えてスクワットをしている美久……でも、弱音を吐く事なく続けている。すると、汗でタイツにシミが出来ているのがわかる。グレーのタイツなので、シミがよくわかる。カメラは、美久の股間のシミまで撮している。それは、汗なのか蜜なのかわからないが、かなり広範囲にわたってシミになっている。

【続きは出典元から】

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