前回の話

 栄子は、まるでセックスをしている最中のようなとろけた顔でフェラチオを続けている。大橋の異形の一物に、すっかりと心を奪われてしまっているようだ。卑猥に絡みつく舌、とろけた顔、そんな栄子の姿を見ながら、直也は堪えきれずに股間をまさぐっている。
 栄子は、うっとりとしたような顔で大橋の身体を見つめる。肩や背中に彫り込まれた和掘りの入れ墨、鯉や花びら、仁王のような絵柄が鮮やかだ。栄子は、入れ墨に対して拒否反応を示していない。むしろ、憧れるというかうっとりした顔になっている。
 過去に付き合ったDV彼氏達の中にも、ワンポイントのタトゥーを入れている男はいた。でも、そんなものとは比較にならないほど、大橋の和掘りは気合いが入っている。そしてそれは、彼がカタギの人間ではないことを物語っている。


「上手そうに舐めるな。こういうのは、経験あるのか?」
 冷たい口調で質問する彼。栄子は、そんな言われ方にすら興奮を感じている。
「ないです。これ、どうなってるんですか?」
 栄子は、不思議そうな顔だ。舐めたことで、見た目ほど固くないことはわかっているが、どうなっているのか興味を惹かれているようだ。
「シリコンのボールが入ってる。真珠は、痛がる女が多いから、今はこっちが主流だよ」
 大橋は、得意気だ。
「……気持ちいいんですか?」
 栄子は、シリコンボールのイボイボを見つめながら聞く。
「試せば良いだろ。すぐわかるぞ」
 大橋は、やっぱり冷たい口調で言う。それでも栄子の顔は、さらにとろけていく。
「はい、試させてください」
 栄子は、そう言うとさっさとショーツを脱いで彼にまたがり始めた。焦れたような、興奮しきったような顔でまたがりながら、彼の異形の物を手で秘部に導く。あまりにも滑らかに、躊躇なく挿入しようとしている姿に、直也は何も言うことも出来ずにただ眺めてしまっている。
「うぅっ、こ、これ……凄くこすれて……ヒィッ、うぅぅっ、あぁ、当たります……気持ちいいところに当たってます」
 腰を下ろしながら、驚きと快感を感じているようだ。大橋のものはすでに半分以上入っている。シリコンボールも中に入ってしまっている。それでも栄子は痛みを感じていないようで、さらに腰を落としていく。

「うぅうぅっ、イクっ、イクぅっ」
 栄子は、腰を下まで降ろすと同時に、身体をのけ反らせるように硬直させながら果てた。入れただけでオルガズムに達してしまった……。
「わかったか?」
 大橋は、ニヤッと笑いながら言う。
「わかりました……腰抜けちゃいそうです」
 栄子は、トロンとした顔で言う。直也は、股間をまさぐりながらも、危機感を感じている。栄子が大橋を見る目が、まるで恋する女の子のようになっている。
「ほら、動け。立ちんぼなんだろ? ちゃんと仕事しろ」
 大橋は、冷たく言う。それでも栄子はさらにうっとりとした顔を見せ、腰を動かし始めた。
「うぅっ、こ、こんな……刺激が……強すぎて……うぅっ、またイク、イッちゃうぅ、うぅっぅぅっ、イクゥ」
 栄子は、腰を動かし始めてすぐに果ててしまう。あまりにも、イボイボの位置がマッチしているようだ。
「サボるな。ちゃんとやれ」
 大橋は、淡々とした口調だ。これほど見た目とギャップがある男も、珍しいのかもしれない。そして、栄子はなんとなくそれを分かって、彼のことを受け入れたのかもしれない。栄子は、ダメな男やDV気質の男を見抜く力がある。本人に自覚はないが、それで吸い寄せられていくように近づいていく。
 そんなタイプとは全く正反対の直也と深い関係になって結婚までしたのは、巡り合わせの妙と言えるのかもしれない。そんな直也の前で、栄子は腰を上下に動かしながら何度もオルガズムに達している。
 直也は、信じられないものを見るような顔になっているが、それでもオナニーを続けてしまっている。栄子は、腰が抜けそうになっているのに腰を動かし続ける。快感が強すぎるのか、動きはそれほど早くない。それなのに、栄子は信じられないくらいに感じてしまっている。

「あぁ、ダメ……こんなの初めてです。うぅっ、イクっ、うっ、こすれて……あぁ、イクゥ」
 栄子は、全身の毛穴が開いてしまっているような状態だ。
「どこが気持ちいい?」
「な、中が……こすれて」
「中? ちゃんと言え。どこが気持ちいいんだ?」
「うぅ、オ、オマンコが気持ちいいです」
 卑猥な言葉を口にする栄子。直也は、栄子がそんなことを言い始めたことに、さらに衝撃を受けている。
「子宮、下まで降りてるぞ。俺ので孕みたいのか?」
「ちっ、違いますっ、そんなんじゃ……」
 栄子は、慌てて否定しながらも腰は動いている。止めることが出来なくなってしまっているようだ。
「じゃあ、抜くか? 赤ん坊出来るぞ」
 大橋は、やっぱり冷静に言う。感情の高ぶりも見えないし、快感を感じているのかすらわからない。

「うぅ……ダメ……イク時外に……」
 栄子は、顔を真っ赤にしながら腰を動かし続ける。もう、この時点で堕ちてしまっているとしか思えない態度だ。直也は、思っていたのと違う展開に戸惑いを見せている。あくまで、性欲処理のオモチャのように扱われる栄子を見たかっただけだ。まさか、栄子がここまで感じてしまい、夢中になる状況を想定していなかった。
「気持ちいいです。こんなの初めて……あぁ、当たる。オマンコ気持ちいいですっ」
 栄子は、腰を動かし続ける。取り憑かれたように動かし続ける栄子……ブラジャーだけをしている姿で、全裸よりも生々しい。自分の妻が、入れ墨の男に抱かれて夢中になる……最悪な状況だ。それなのに、直也はズボンごとオナニーを続けてしまう。

「旦那も、チンポ出してしごいて良いぞ」
 大橋は、すっかりと命令口調だ。他人の妻を貸してもらっているという感覚は、一切持っていないようだ。直也は、怯んだかで素直にファスナーを降ろして直接しごき始めた。大橋は、直也の小ぶりなものを見て鼻で笑った。直也は、屈辱を感じながらも何も言えない。情けない姿だ。
 栄子は、腰の動きが早くなってきた。上下に動かしていた動きも、前後に揺らすような動きになっている。
「うぅっ、うぅ~~っ、こすれて気持ちいいです。オマンコ気持ちいいっ、このおチンポ気持ちいいのっ」
 栄子は、卑猥な言葉を口にしながら身体を硬直させたりのけ反らしている。強い快感に、顔も笑顔のようになっている。
「淫乱な嫁だな。旦那も、大変だ」
 大橋は、小馬鹿にした顔のまま直也に話しかけた。直也は、怯えて彼の目を見ることも出来ずにオナニーを続けている。そんな情けない姿を晒していても、栄子は気にもしていないようだ。

「イクっ、イクっ、イクゥ~~~っ」
 栄子は、イキっぱなしになってきた。そして、唐突に潮吹きを始めた。腰の動きに合わせて、勢いよくハメ潮が吹き出す。
「イヤッ、ダメっ、出ちゃうぅ、漏れちゃうっ」
 栄子は、慌てた顔だ。それなのに、腰の動きはさらに加速していき、ソファはビチャビチャの水浸し状態になっていく。
「締まりの悪いオマンコだな。もっと締めろ」
 大橋が命令すると、栄子はごめんなさいと謝りながら力を込める。すると、潮吹きは止まった。潮吹きは止まったが、より強くシリコンボールがGスポットをこすりあげ、栄子は白目でも剥きそうな酷い顔になっている。
「酷い顔だな。こんな顔、旦那に見せて良いのか?」
 大橋は、からかうように言う。それでも栄子は、はしたないイキ顔を晒し続けていて、腰の動きも止められない。まるで、機械の一部になってしまったように、腰が動き続けている。
 なまめかしく動き続ける腰……直也は、そんな栄子の腰を見ながらオナニーを続けている。寝取られ性癖は、十二分に満たされている。これ以上続ける必要などない……それなのに、直也は夢中でオナニーを続けてしまう。

「み、見ないで。イクの見ちゃダメ……」
 栄子は、泣き顔で言う。直也は、栄子と目が合っているのにオナニーを続けていて、今にも射精してしまいそうだ。完全に寝取られている状況だ。それなのに、直也は興奮しきっている。
「オマンコ締まったぞ。やっぱり、旦那が見てると気持ちいいのか?」
 大橋がニヤけた顔で聞く。そういう表情も、底知れぬ恐怖を抱かせる。何事も、力で押し通してきたのだろうなと感じる振る舞いだ。

「か、感じちゃいます……なおくんに見られてると、気持ち良くなっちゃいます」
 栄子は、泣きそうな顔で言う。
「見られてなくても、感じるんだろ? オマエ、淫乱だもんな」
 酷いことを言われて、さらに快感にとろけた顔になる栄子。
「そんなこと……ないです」
 栄子は、苦しげに答える。
「じゃあ、旦那に出て行って貰うか。ちょっと、タバコ買ってきてくれるか。近くのコンビニで」
 大橋は、そんな命令をする。その言葉に、栄子は怯んだ顔になる。
「そ、そんな……」
 でも、腰は動き続けている。もう、自分の意思ではとめられないのかもしれない。まるで、別の生き物のようだ。直也は、慌ててズボンを戻して部屋を出た。出入り自由のホテルなので、取り立てて何もなくホテルを出られた。
 スマホで近くのコンビニを検索して歩き始める直也、その表情は、不安そうだ。自分がいなくなった部屋の中で、栄子がどんな目に遭わされるのか……今まで接したことのない種類の人間に対するおびえが大きい。

 直也はコンビニに到着すると、すぐに指示された銘柄を買おうとした。でも、置いていない。そもそも、そんな銘柄があるのかすら不明だった。慌ててスマホで検索すると、それは葉巻のようなもののようだ。そして、専門店にしか置いていない……。
 検索すると、歩いて10分程度の場所に専門店があった。直也は、すぐにそこを目指した。完全に、パシリの状態だ。情けない状況……それなのに、直也は歩くのに支障が出そうな程に勃起してしまっている。
 夫として、究極レベルに情けない姿だ。それなのに、直也はその状況にすら興奮を感じている。そして、やっと目当てのものを購入できた。すでに、この時点で20分以上経過してしまっている。
 栄子がどうなってるのか心配で仕方ないのに、どうしても興奮してしまう直也……慌ててホテルに戻る。でも、直也は走ろうとしない。それどころか、少し足取りはゆっくりだ。心配な気持ちと、寝取られ好きの感情が交錯してしまっているようだ。
 ホテルに戻ると、40分近くが経過していた。部屋に入ると、大橋がタバコを吸ってくつろいでいた。それは、直也が買ってきたものと同じ銘柄だ。買ってくる必要などなかった……直也は、そんなことを思いながらもベッドを見た。ベッドの上では、うつ伏せというか、お尻だけを持ち上げたような姿の栄子がいた。


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