前回の話

「やっぱり美味しいね。恭介のもちょっと食べて良い?」
 結衣は、なんにマトンカレーを絡ませながら食べている。そして、恭介のシュリンプカレーも一口食べた。本当に美味しそうに食べているが、その表情は驚くほど妖艶だ。
 顔だけ見たら、セックスの最中なのではないか? そんな風に思ってしまうくらいに、セクシーな顔になっている。恭介は、食べながらもドキドキしっぱなしだ。
 ついさっきまで、他の男とラブホテルで一日中セックスをしていた妻との食事……嫉妬や焦燥感で、脚に力が入らない。腰が抜けたような不思議な感覚を味わいながらも、さっきの動画を思い出して興奮してしまっている。
 それなのに、恭介のペニスはまったく反応しない。さっきは結衣と手を繋ぎながら勃起した。でも、いまは少しも固くなる気配がない。興奮しすぎなほど興奮しているのに、まったく固くならないことに、彼は焦りを感じている。


「今日は、何してたの? ずっとお家にいたの?」
 結衣は、無邪気に質問している。でも、やっぱり目つきがいつもとまるで違う。発情した牝のようだ。恭介は、本を読んだりして過ごしていたと伝えた。会話しながらも、結衣の下着のことが気になって仕方ない。あの卑猥なランジェリーのままなのだろうか? 下着の役目を放棄したような、卑猥なランジェリー……まさか、結衣があんな物を着てセックスをするとは夢にも思っていなかったようだ。
 結衣は、楽しそうに話し続ける。彼女も、恭介に対して強い罪悪感を感じている。それを誤魔化すように、話し続けていた。

 恭介は、食事を続ける結衣の口を見ていた。いつもとはまったく違う妖艶な雰囲気。その口で、尚人のものをくわえたりキスをしていたと思うと、恭介の嫉妬心は高まるばかりだ。
 自分で望んで仕組んだことなのに、怒りも感じている。でも、恭介は今までの人生で一番の興奮を感じていた。それなのに、やっぱりペニスは反応していない。さっき大きくなったのに、いまはまるでダメだ。
 恭介は、何がトリガーで固くなるのかわからないまま、不安な気持ちになっている。恭介は、尚人の話題を出した。結衣のリアクションを見るために、あえて話題に出したようだ。
「うん。いつでも良いよ。尚人さん、最近来ないもんね。元気にしてる?」
 結衣は、少しの動揺も見せずに楽しそうに会話を続ける。恭介は、その姿に恐怖を感じていた。女性の浮気は見抜けないという言葉があるが、まさにそれだなと感じている。
 結衣は、膣中に他人の精液をたっぷり湛えたまま、夫の恭介と楽しく食事を続ける。結衣は、そのシチュエーションに興奮してしまっているようだ。

 恭介は、
「じゃあ、また誘っておくよ。アイツも、結衣に会いたがってたしね」
 と伝えた。
「え? 最近会ったの?」
 結衣は、少しだけ動揺を見せている。尚人から何か聞いたのではないか? そんなことが、ほんの僅かに脳裏をよぎったようだ。
「いや、電話で話しただけだよ。アイツ、結衣のことお気に入りだからさ」
「そうなの? こんな人妻、興味ないでしょ? 尚人さん、モテそうだし」
 結衣は、気のないフリをする。でも、少し動揺は見えている。恭介は、焦って動揺する結衣を見て、また勃起していた。自分の意思とは関係なく、射精感すら感じるほどの勃起……ちゃんと勃起したことに安堵しながらも、やっぱりトリガーがわからないと思っている。
「美味しかったね。じゃあ、次は私も食べてほしいな」
 結衣は発情したような顔のまま、周りに聞こえない小さな声でささやいた。

 帰宅すると、
「汗かいちゃったから、シャワー浴びてくるね。先にベッドで待ってて」
 と、結衣はやっぱり興奮した顔で言う。恭介は、そのまま彼女を抱きしめて押し倒そうかと考えた。いま彼女を裸にすれば、不倫セックスの証拠が出てくるはず……そんな考えだ。でも、それをしてしまったら、もう動画を見ることが出来なくなると思い、黙ってうなずいた。
 恭介は、部屋着に着替えて寝室に移動した。でも、このあと結衣とのセックスが待っているのに、少しも勃起していない。焦って股間をまさぐって勃起させようとしたが、まったく反応しない。
 尚人と結衣のセックスを思い出しても、興奮はするがペニスは柔らかいままだ。すると、結衣が寝室に入ってきた。身体にタオルを巻き付けただけの姿で、発情した牝の表情で恭介に近づいていく。
「お待たせ」
 結衣は、そう言って彼に抱きついてキスをした。恭介は、すぐに彼女を抱きしめて舌を絡める。興奮や嫉妬をぶつけるように、激しく舌を使っている。結衣も、嬉しそうに舌を絡めるキスを続ける。

 恭介は、さっきまで他の男とセックスをしていた結衣に、強い執着心を感じている。嫉妬や興奮が入り混じり、感情が暴走気味だ。
 彼が想像していた以上に、嫉妬心が強い。自分の妻が、他の男とセックスをしてきた……しかも、生セックスで中出しまでした上に、顔にかけられたり飲精までしている。
 恭介が想定していた以上に、結衣はエスカレートしてしまった。そんな彼女が、発情した顔でキスを続けている。恭介の焦りや嫉妬はますます強くなる一方だ。

 恭介は、キスをしながら彼女のタオルを外していく。細身で引き締まった身体……長い脚がとてもなまめかしい。でも、この身体を尚人が自由にしていたと思うと、恭介の嫉妬は強くなるばかりだ。
 恭介は、その美しい乳首にむしゃぶりつこうとした。でも、結衣が体勢を入れ替えるように上になる。
「私がするね」
 そう言って、結衣は恭介の服を脱がせていく。あっという間に全裸にされた恭介……でも、ペニスは勃起していない。
 結衣は、彼の乳首を舐め始めた。興奮したような顔のまま、卑猥に舌を使う。いつになく興奮した彼女の態度に、恭介はドキドキしっぱなしだ。
「恭介、愛してる」
 結衣は、感情を込めて言う。でも、その言葉は数時間前に尚人に対しても発していた。恭介の嫉妬心と焦燥感は強くなる一方だ。
 結衣は、乳首を責め続ける。罪悪感がそうさせるのか、とても熱心で心を込めて愛撫を続けている。恭介は、気持ちよさそうな吐息を漏らす。興奮と快感を感じているのに、どうしてもペニスは反応しない。

 結衣は、興奮した顔のまま乳首を舐め続け、彼の股間に手を伸ばしていく。そして、ペニスを掴んだが、固くなっていないことに驚いて動きを止めた。
「ゴ、ゴメン、なんか、疲れてるのかな……」
 しどろもどろで言い訳をする彼。
「疲れてるんだよ。仕事、忙しそうだもん。じゃあ、大きくするね」
 そう言って、結衣はフェラチオを始めた。口を開けてパクッとくわえ込むと、すぐに舌を絡ませる。軽くバキュームもしながら、なんとか勃起させようとあがく。勃起していなくても、舌でカリ首を責められて気持ちよさそうに声を漏らす恭介……でも、やっぱり勃起しない。

 結衣は、不安そうな顔のままフェラチオを続けている。どうしても固くなる気配がないので、手を伸ばして恭介の乳首も触り始めた。
 恭介は、快感にうめく。そして、結衣が尚人に奉仕していた姿も思い出す。嫉妬と興奮は高まるが、やっぱり勃起は始まらない。
 そのまましばらく結衣の奉仕が続くが、結局少しも勃起することはなかった……。
「ゴメンね、疲れてるのに誘っちゃって……」
 結衣は、本当に申し訳なさそうだ。勃起しない恭介に対して、不信感や疑念は感じていないようだ。ただただ、自分の裏切りを反省しているような心境だ。普通なら、勃起しない夫に浮気の疑いを向けるものだと思う。でも、自分自身が不倫をしてきてしまっているので、その考えには至らないようだ。

「僕こそ、ゴメン……」
 恭介は、弱々しく謝った。そして、消化不良のまま二人は服を着て就寝した。恭介は、動画のことを思い出しながら結衣の寝姿を見つめていた。
 結衣は、疲れ切っているのかすぐに寝てしまった。こんなに疲れ果てるほどのセックスだったのか……と、恭介はあらためてショックを受けている。動画の中の結衣は、見たことのない姿をさらしていた。あんなに感じている姿は、見たことがない。
 ペニスの大きさで、あんなに違うのだろうか? 自分の小ぶりなペニスが恨めしいと思いながら、なんとか勃起させようとペニスをまさぐっていた……。

 翌日、恭介は仕事終わりに尚人と会った。
「どうだった? さすがに、やり過ぎだったか?」
 尚人は、恭介の感情を探るように話し始めた。やっぱり、許可を貰ってしていたことでも、やり過ぎてしまったという気持ちは否めないようだ。
「いや、そんなことはない。想像以上だったよ。このまま、続けてほしい」
 恭介は、絞り出すように言う。彼自身、葛藤や迷いはあるようだ。
「マジか……こんな事言いづらいけど、もう結衣ちゃん堕ちてると思う。俺とのセックスに、ハマってるぞ。良いのか? どうなるのかまったく予想出来ないけど」
 尚人は、かなり戸惑いを見せている。
「オマエはどうなの? 結衣のこと、どう思ってる?」
 恭介は、やっぱり絞り出すような声だ。
「どうって、そりゃ好きだよ。メチャクチャ好きなってる」
 正直に答える尚人。彼自身、想定よりも遙かに結衣にハマっていることを自覚している。
「この先、どうしたいの?」
 恭介が、そんな質問をした。それは、尚人が聞くようなことのはずだ。
「どうって、このまま恋人同士になりたいけど」
 尚人は、恭介の真意を掴めないまま会話を続けた。
「それなら、思ったようにしてくれてかまわない。どうなって、文句はないから」
 恭介は、妙に明るい顔になっている。吹っ切れたような雰囲気だ。
「そっか……わかった。じゃあ、本気で寝取るよ」
 尚人の言葉に、恭介は薄く微笑んだ……。

【続きは出典元から】

【私が書いた電子書籍一覧】

・妻の秘めた過去と、目覚めた私2
・年上の妻は、優しく寝取られる(kindle)
・太ももフェチの友人に、嫁をモデルにしたいと言われて2
・姉さん女房は元キャバ嬢だった
・愛する妻は、教授のペットだった
・嫁が配信で微エロな事をしていた
・働けなくなった俺と、マッサージ店で働く妻5