前回の話

射精する私の目の前で、菜々美はまだ身体を震わせている。
『あぁ、凄い、わかる、コンドームしてても、ドクドクしてるよ』
震える声で言う菜々美。その顔は、完全にとろけきっている。
「気持ち良かった? 痛くなかった?」
射精して冷静になった清が、心配そうに質問する。


『大丈夫。すごく気持ち良かったよ。今までで一番気持ち良かった』
菜々美は、ハッキリと言う。私は、見てわかってはいたが、あらためてそう言われて落ち込むばかりだ。菜々美は、自分からペニスを抜いてソファに座る。そして、清のペニスのコンドームを外し始めた。
「あっ、良いよ、自分で外すよ」
慌てる清。でも、菜々美は、
『遠慮しないで。綺麗にしてあげる』
と、言いながらコンドームを外した。黒色のコンドームは、妙に迫力がある。そして、菜々美はその中を除き始めた。
『わっ、いっぱいだね。黒だと、ハッキリわかるね』
菜々美は、無邪気な感じで言う。私の目の前で、違う男とセックスをした直後なのに、罪悪感を感じているような雰囲気はなく、本当に子供みたいに目を輝かせている。

「うん。菜々美ちゃんが相手だからだと思うけど、いっぱい出た」
恥ずかしそうに言う清。
『フフ。嬉しいな。私なんかで、興奮してくれるんだね。まだまだ私も、捨てたもんじゃないね』
本当に嬉しそうな菜々美。私は、こういう所が可愛いなと思いながら、飛び散った精液をティッシュで拭き始めた。

すると、菜々美は清のペニスをくわえ始めた。
「あっ、菜々美ちゃん、そんな」
慌てる清。でも、菜々美は口で清のペニスを清めていく。時折、ズズっと吸うような音をさせながら、清のペニスを奉仕する。

「あぁ、菜々美ちゃん……」
申し訳なさそうな声と、気持ちよさそうな声が入り交じる清。少しすると、菜々美はペニスを吐き出した。
『フフ。飲んじゃった。結構、残ってたよ』
菜々美は、おどけたように言う。でも、私は強すぎるショックを受けてしまった。精液を飲んでしまった? そんな、私ですらしてもらったことがないことを、あっさりしてしまった……。私は、嫉妬で目がくらみそうだ。

「うわ、ゴメン。マズいでしょ? うがいしてきなよ」
清は、ただただ申し訳なさそうだ。
『良いよ、もう平気。こんな味なんだね。喉に絡みつくみたい』
菜々美は、そんなことを言いながらも笑顔だ。さらに謝る清。
『謝らなくて良いいよ。私が勝手にしたんだから。それよりも、もう満足?』
菜々美は、そんな質問をした。
「もちろん! 大満足だよ!」
清は、本当に満足げに言った。そして、長い長い夜は終わった……。清が帰ると、菜々美は、
『パパ、興奮しすぎだよ。あんなにいっぱい出して、いつもと全然違うね。やれば出来るじゃん』
菜々美は、すごく楽しそうだ。私は、そんなに気持ち良かったの? と、聞いた。
『うん! ホント、凄かったよ! ビックリしちゃった。あんなの初めてだから、ちょっと怖かった』
菜々美は、まったく隠すことなく話をする。私への気遣い的なものはないみたいだ。

私は、詳しく聞いた。なにがそんなに違うかと。
『う~ん。突き当たりまでおちんちんが届くと、しびれたような感じになるの。それで、そこを強く押されると、子宮の奥の方から幸せな気持ちが溢れてくる感じ……かな?』
菜々美は、そんな説明をする。多幸感を感じている……そんな話だと思う。まるで、薬物のような感じなのだろうか? 多幸感を感じながらのセックス……。確かに、ハマるのかもしれない。私は、ハマっちゃったの? と、質問を重ねる。

『うん。ハマっちゃったよ。今も、さっきのこと考えてる。すぐに欲しいなって……。パパ、してくれる? うずいて眠れそうにないの』
菜々美は、今まで見せたことがないような妖艶な顔で言う。私は、ドキッとしながらも、そのまま菜々美に覆い被さっていく。
『パパ、コンドームしないと』
菜々美が、冷静に言う。私は、すぐにコンドームを取りに行き、再びリビングに戻る。
『私がつけてあげる!』
菜々美は、そう言って私の手からコンドームを奪う。そして、パッケージを破って中身を取り出すと、
『黒じゃないんだね』
と、おどけたように笑う。私をソファに座らせると、コンドームをかぶせてきた。
『あれ? 裏? ん? こっちか』
そんなことを言いながらコンドームを装着してくれる菜々美。
『パパのって、普通だよね? 別に、小っちゃくないよね?』
菜々美は、そんな質問をしてくる。私は、焦ってしまった。確かに、私のペニスはごく普通のサイズだと思う。確実なのは、巨根ではないと言うことだ。それでも私は、そうだよと答える。
『じゃあ、清さんのって、凄いんだね。あんなの、きっと普通はないんだよね』
菜々美は、清のペニスのことで頭がいっぱいみたいだ。私は、比較されているようでただただ情けない気持ちになってしまう。

『パパ、来て』
菜々美は、そう言ってソファに身体を預けるようにして四つん這いになる。私は、お尻を突き上げながら挿入をねだる菜々美に、心底驚いてしまった。あの菜々美が、こんなにはしたないことをしている……。私は、異様な興奮状態でペニスを挿入した。
『あんっ。パパの固いよ。すごく固い』
菜々美は、嬉しそうに言う。私は、絡みつくように締め付けてくる膣の感触に、思わず声が漏れる。
『気持ち良い?』
菜々美は、そんな風に聞いてくる。私は、すぐに気持ち良いと告げた。そして、腰を動かし始める。

『あっ、あんっ、あっ、パパ、固いよ、もっと、もっと強くっ』
菜々美は、興奮状態であえぐ。でも、声が小さい。さっきの清とのセックスでは、近所の目が気になるほどに大きな声を出していた。私は、夢中で腰を振る。少しでも奥に届くように、強く腰を突き入れる。

『あっ、あんっ、激しいっ。パパ、気持ち良いっ。もっと、もっと奥……もっとしてっ!』
菜々美は、少し慌てたように言葉を代えた。私は、目一杯奥にペニスを入れているつもりだ。少しでも奥に入るように、頑張っているつもりだ。でも、私のペニスは少しも突き当たりに触れない。

「気持ち良くない? 奥に当たらないと、感じない?」
私は、思わず聞いてしまった。
『……うん。ゴメンね。さっきしたばかりだから、感覚が少し変わってるだけだと思う。すぐに戻るよ……』
菜々美は、そんな風に言う。私は、慰められているのかわからないが、悲しい気持ちになってしまった。それでも、私は夢中で腰を振る。
『パパ、気持ち良いよ。愛してる。パパ、もっとして』
菜々美は、感情のこもったような声で言う。私は、嬉しくなりながらも、情けない気持ちになっていた。きっと、菜々美はもう私のペニスでは満足出来ない。比較の対象が出来てしまったので、これからはずっと比べられることになると思う。

私は、悲しい気持ちになりながらも、そのことに興奮を覚えてしまっている。一体、私はどうしてしまったのだろう? 菜々美が言ったように、焼きもちを焼いている。そういうことだと思う。嫉妬の感情が、興奮に裏返る。それは、寝取られ性癖に繋がるのかもしれない。

私は、感情の整理がつかないまま、射精を始めた……。
『パパ、気持ち良かったよ。本当に、気持ち良かった。愛してる。今日は、ゴメンね。ちょっと、やり過ぎちゃったかな?』
菜々美は、反省しているような顔で言う。私は、そんなことはないよと告げる。正直に、興奮したよとも告げた。
『フフ。知ってるよ。パパ、ものすごく興奮してたね。焼きもち焼いてくれて、嬉しいな……。ねぇ、どうするの? これからは、もうしない? それとも、またする?』
菜々美は、そんな風に聞いてくる。私は、菜々美の表情や口調でわかってはいたが、確認のために聞いた。
「菜々美は、どうなの? またしたいって思ってるの?」
私がそう聞くと、菜々美はイタズラっぽい笑みを浮かべながら、
『したいよ。凄くしたい』
と、素直に言う。私は、わかっていた返事なのに、やっぱり強いショックを受けてしまった……。

その日から、清は頻繁に遊びに来るようになった。もともと頻度は低くなかったが、今はほとんど毎日に近い感じになってしまった。

菜々美は、今日は普通にしていてもパンツが見えそうな短いスカートに、白のブラウス一枚だけだ。ブラをしていないので、乳首の位置が丸わかりという、はしたない姿だ。
『普通にしてても、パンツ見えちゃうね』
菜々美は、スカートの裾を下に引っぱりながら、恥ずかしそうに言う。恥ずかしがっているのにそんな格好をしていることに違和感を感じながらも、菜々美の姿に興奮してしまう。
『パパ、興奮してる? すごく見てるけど』
菜々美は、嬉しそうだ。菜々美は、私が興奮したり焼きもちを焼いたりすることに、凄く敏感だ。私を喜ばせようとしてくれている……。そう思うと、嬉しい気持ちになる。でも、菜々美は焼きもちを焼かせるために、清との行動をエスカレートさせ続けている。

そして、インターホンが鳴った。菜々美は、すぐに玄関に向かう。すぐにドアを開けると、清ではなかった。ピザの配達の若い男性が、ドギマギしながら菜々美を見ていた……。菜々美は、売春婦のような格好で支払いをする。そして、ピザなどを受け取る。

私は、菜々美が若い男性に視姦されているのを見て、興奮してしまった。33才の菜々美が、若い男性の性的興味の対象になっている……。それは、夫としては複雑な気持ちはあるが、嬉しいと思う気持ちもある。
『清さんじゃなかったね。恥ずかしい格好、見られちゃった』

【続きは出典元から】

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