前回の話

嫁のひな子が、友達の優子さんと温泉に行くと言い始めた。前回は、本当に優子さんと買い物に行っていたが、今回はどうなのだろう? 元カレと一緒に行くのではないかと思ってしまう。

私は、どうしてもその疑いの気持ちが晴れないので、再び元カレの元を尋ねてしまった。私を見た彼は、私が話しかける前に、
「温泉のことですか?」
と、聞いてきた。私は、やっぱりそうだったんだなと崩れ落ちそうになった。
「ひな……ひな子さんが、どうしても行きたいっていうもので。やっぱり、やめた方が良いですか? 御主人が、ひな子さんのしたいようにしてあげて欲しいって言ったもので……」
彼は、申し訳なさそうに言う。私は、かなり迷ったが、そのまま続けて欲しいと言った。ただ、何かあるといけないので、どこの宿かだけは教えてくれと言って、宿の名前を聞いた。
そして最後に、ひな子のことをどう思っているのか聞いた。
「それは……。好きって気持ちはあります。でも、御主人から奪い取るとか、そんな事は考えていません」
私は、思わずどうしてかと聞いた。すると、彼よりも私の方がひな子を幸せに出来ると思うからだと答えた。

私は、正直複雑な気持ちだった。私の方が、ひな子を幸せに出来る? 本当にそうだろうか? セックスも物足りないし、なによりも、元カレをけしかけてひな子を抱かせるように仕向けたド変態だ。今も、ひな子が元カレと温泉旅行に行くと聞き、ショックを受けながらも異常なほどに興奮してしまっている。

私は、複雑な気持ちのまま、元カレの家を後にした。

『お帰りなさい! 今日もお疲れ様~。ご飯、出来てるよ。どうする? 先にご飯? それとも、私?』
ひな子は、少し照れた感じでそんな事を言ってくる。冗談かな? と、思ったが、よく見ると妙に短いスカートを穿いているし、シャツも胸の谷間が丸見えになるような、ルーズなタイプのを着ている。

私は、温泉旅行のことで興奮していたのもあり、ひな子に抱きついてキスをした。
『アン。先に私? 嬉しいな』
そう言って、ひな子は私のズボンを降ろしてくる。そして、あっという間にペニスを剥き出しにすると、しゃがんでくわえてきた。私は、思わずシャワーを浴びていないと言って逃れようとした。
『大丈夫。耕作さんのなら平気だよ』
ひな子は、可愛らしい顔で言ってくれた。そして、そのまま丁寧なフェラチオが始まる。舌でカリ首を巻付けるように舐め、そして、軽くバキュームしてくる。ひな子は、最近ではある程度テクニックを使うようになっていた。元カレに仕込まれて実はとても上手なくせに、私に対してはずっと下手なフリをしていた。それが最近では、セックスの回数が増えたこともあってか、徐々にテクニックを使うようになってきた。

私は、どうしても元カレのことを考えてしまう。ひな子に、あらゆるセックスのテクニックや快感を教えた彼に、どうしても嫉妬してしまう。
『気持ち良い? いつでも出して良いよ』
ひな子は、私の睾丸まで舐めながら言う。私は、確かにもう射精寸前だ。でも、ここでイッてしまったらさらに元カレに負けた感じになりそうで、慌ててひな子のシャツをまくり上げた。すぐに可愛らしいピンクのブラが姿を現わす。私は、ブラのカップを下に引き下げた。すると、柔らかくて真っ白な、お餅のような胸があらわになる。
私は、薄ピンク色の乳首にむしゃぶりついた。
『あっ、耕作さん、気持ち良い』
ひな子は、すぐに可愛らしい声を上げ始めた。私は、必死で乳首を舐め続け、指でもつまんだりこすったりした。
『んっ、んっ、あっ、気持ち良い。耕作さん、もう我慢出来ないよ。入れて下さい』
ひな子は、切なげな声で言う。私は、本当に入れて欲しいと思っているのかな? と、邪推してしまう。元カレとのセックスと比べると、全然感じていないように見える。入れて欲しいと思っているとは思えない……。

私は、元カレがしたようにしてみようと思い、
「じゃあ、おねだりしてみたら?」
と、言ってみた。すると、ひな子は戸惑ったように、
『え? おねだり? どうしたら良いの? わかんないよ』
と、言った。でも、見てわかるほど上気したような顔になり、声も甘いものがより多く含まれている感じだ。私は、ひな子のマゾ気質に気がつくことが出来なかった。元カレがそれを育てたのだと思うが、私は一切気づけなかった……。

「入れて欲しいって事を、アピールしたら? エッチな言い方しないとダメだよ」
私は、慣れない言葉責めのような行為に、ドキドキしてしまった。
『エッチな言い方って? そんなのしたことないもん……わかんないよ』
ひな子は、モジモジしながら言う。本当に恥ずかしそうだ。でも、さんざん元カレには言っているのになと思うと、悔しい気持ちになる。
私は、思ったようにやってごらんと言った。
『うぅ……。い、入れて下さい。耕作さんのおちんちん、ひな子のエッチな穴に入れて下さい』
ひな子は、声を震わせながら言う。興奮しているのが伝わってくるような感じだ。私は、その言葉に激しく興奮し、彼女をソファに押し倒した。
『あんっ、興奮してくれたの? 嬉しいな。耕作さん、早く入れて下さい』
そう言って、ひな子はスカートをまくり上げた。すると、スカートの中には下着はなかった。すっかりと濡れて光っているアソコが丸見えになる。私は、こんな格好をしていたのかと思い、さらに激しく興奮した状態で彼女に覆いかぶさっていった。

コンドームもつけず挿入すると、柔らかくて熱い肉に包み込まれる。なんとなくかもしれないが、いつもよりも熱くてキツい気がする。私は、温泉でひな子が元カレとどんなセックスをするのだろう? そんな事を想像しながら、夢中で腰を振り続けた。
『あっ、んっ、耕作さん激しいよ、すごいっ、気持ち良いのっ』
ひな子は、気持ちよさそうな声を上げてくれる。でも、どうしても元カレとのセックスと比べてしまう。元カレとしている時のひな子は、もっと必死だった。もっと、泣き叫ぶような感じ方だった。私は、嫉妬と劣等感を感じながら、あっけなく射精をしてしまった。

『耕作さん、すごかったよ。愛してる。赤ちゃん出来たかな?』
ひな子は、幸せそうな顔で言う。私は、出来たらいいねと言って彼女にキスをした。

こんな風に、ひな子は私から離れていく気配もない。でも、予定通り温泉旅行に行ってしまった。私は、元カレとの旅行だと知っていながらも、笑顔で彼女を送り出した。

そして、胸が張り裂けそうなツラい2日間が始まった。今頃何をしているのだろう? ちゃんと帰ってきてくれるのだろうか? そんな不安で、食事もろくに喉を通らない。

ただ、夕方にメールは来た。短いメールだが、食事をちゃんとしたのかとか、心配してくれているメールだ。私は、複雑な気持ちで、平気だと短く返事を送り返した。

次の日、意外に早くひな子は帰ってきた。まだ17時前だ。
『耕作さん、ありがとうね。楽しかったです』
ひな子は、妙にスッキリした顔でそう言った。私は、とりあえず帰ってきてくれたことに安堵しながらも、彼女の様子をうかがった。どこか、変わったところはないか? でも、何も変わっていない気がした。

そして、ごくごく普通の日々が戻ってきた。本当に、拍子抜けするほど何も変わらない日々だ。
カメラを確認しても、あれ以来元カレはウチには来ていない。そして、ひな子が彼のことを想いながらオナニーをするのもなくなったようだ。
でも、私は不思議に思った。あんなにも燃え上がっていたのに、ひな子の気持ちはどうなってしまったのだろう? 
私は、不安な気持ちで元カレの部屋を訪ねた。すると、すでに誰も住んでいなかった。引っ越しを終え、ポストにも転居済みのシールが貼ってある。

私は、何が起きたかわからないが、元に戻ったんだなと判断した。元カレとの再会で、一瞬燃え上がっただけだったんだなと理解した。
私は、カメラを撤去した。どんな理由があったにせよ、家庭内盗撮をするなんて、ひどいことをしてしまったなと反省をした。
そして、3ヶ月後に赤ちゃんも出来て、本当に良かったなと安心する日々を送っていた。もう、ひな子を失う心配は無い……。そう安心していた。

そんなある日、ほんの偶然から、寝室のテレビにSDカードが刺さっていることに気がついた。なんだろう? と、思いながら再生を開始すると、それは2人の温泉旅行の動画だった。

2人でサービスエリアで食事をしたり、ソフトクリームを食べたり、運転している彼を映したりしてる動画で、恋人同士の楽しいデートという感じの動画だった。私は、異常なほどドキドキしてしまった。
セックスをしている動画ではなく、ただデートをしている動画なのに、どうしてこんなにもドキドキしてしまうのだろう? 私は、自分でも理解に苦しんでしまう。

動画は、短いスナップのような動画が沢山撮られていた。どの動画のひな子も、本当に良い笑顔をしている。足湯に入ってはしゃぎながらお湯を元カレにかけているひな子、温泉玉子を美味しそうに食べているひな子……。どれも、私といる時よりも楽しそうに見えてしまう。

そして、動画は宿の中のものになった。
『良い部屋じゃん! 部屋の中に温泉があるよ!!』
ひな子は、無邪気にはしゃいでいる。
「そりゃ、ひなと一緒に温泉なんて、そうそう来られないからな。こんな時くらいは頑張るさ」
元カレは、そんな風に説明をする。確かに、部屋にも温泉がついているタイプの宿泊代金は、けっこう高いと思う。
『ありがとう。嬉しいよ。蒼大、優しくなったよね。すごくいい男になった』
ひな子は、しみじみと言う。
「おっ、惚れた? やり直しちゃう?」
おどけたような言い方をする彼。
『バカ……。でも、今だけはね』
ひな子は、しんみりとした言い方をする。そして、夕食を食べたり、日本酒を飲んだりする場面になる。さほどアルコールに強くないひな子は、あっという間に顔を真っ赤にしている。

『ねぇ、本当に後悔してる?』
ひな子は、少しろれつの怪しい口調で聞く。
「してるよ。時間が戻せるなら戻したいね」
元カレは、真面目な顔で言う。
『でも、時間が戻ったとしても、やっぱり浮気しそうだよね〜』
ひな子は、本当に楽しそうに言う。二人の雰囲気は、恋人同士でもなく、夫婦のようでもない。元カレと元カノという、独特の雰囲気がする。

私は、二人の間に絆のようなモノを感じてしまった。そして、今の現状が不思議で仕方ない気持ちになった。どうしてひな子は私と一緒にいるのだろう? 元カレの元に、どうして走らなかったのだろう? 私は、正直に言って元カレに負けていると思う……。

「しないって。ひなと別れた後、散々やりまくったから、もういいよ」
『なんだそりゃ。でも、蒼太らしいよ。本当に、蒼太らしい……』
ひな子は、潤んだ目で言う。画面が変わると、さらに顔を真っ赤にしたひな子が、酔っ払いそのものの口調で、
『なに撮ってんの~。ほら、もっと飲め~』
と、元カレに日本酒を飲ませようとしている。こんなに酔っ払って乱れたひな子は、見たことがない。私には見せない姿でも、彼には見せることが出来るという事なのだろうか?

「飲みすぎだって。ちょっと横になったら?」
元カレは、優しい口調で言う。
『水飲ませて~』

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